MENU

バイアグラとは

シルデナフィルクエン酸塩 [内服薬 12‐35]
分類
勃起不全治療薬

 

 

 

処方目的
勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持ができない人)

 

 

 

解説
 アメリカで最初に発売され,日本でも個人輸入する人が増えたため,急遽製造許可がおりました。いわゆる生活改善薬に属するもので,健康保険の適応にはなっていません。シルデナフィルはアメリカでは50mgと100mg錠の発売ですが,日本では25mgと50mg錠しかありません。
 本剤は医師の処方がないと買えません。まず受診して相談してください。
 テレビなどでもEDという言葉を耳にします。これはerectile dysfunctionの略です。イギリスのNHS(公営医療保険)では,前立腺がん・脊髄損傷・腎不全・糖尿病・パーキンソン病・多発性硬化症などの疾患を治療している場合は,シルデナフィルについて保険給付することにしています。
 シルデナフィルの類似薬として,2004年にはバルデナフィル,2007年にはタダラフィルが日本でも発売されました。

 

 

 

使用上の注意
◆@本剤と,硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン,亜硝酸アミル(→亜硝酸誘導体),硝酸イソソルビドなど(→冠血管拡張薬))との併用により降圧作用が増強し,過度に血圧が下がることがあります。
A本剤の市販後に,心筋梗塞などの重い心血管系の副作用がおこり,死亡例も報告されています。本剤を服用するに際しては,心血管系障害の有無などを調べることが必要です。
*シルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ),バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ)の添付文書による

 

服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/硝酸剤・一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン,亜硝酸アミル,硝酸イソソルビドなど)の服用中/心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる人/重い肝機能障害/低血圧,治療による管理をしていない高血圧/脳梗塞・脳出血・心筋梗塞の前歴が最近6カ月以内にある人/網膜色素変性症
[シルデナフィルクエン酸塩のみ]アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩)の服用中
[バルデナフィル塩酸塩水和物のみ]先天性のQT延長の人(QT延長症候群),クラスTA(キニジン,プロカインアミドなど)またはクラスV(アミオダロン,ソタロールなど)の抗不整脈薬の服用中/血液透析が必要な腎障害/不安定狭心症/リトナビル,インジナビル,アタザナビル,サキナビルメシル酸塩,ホスアンプレナビル,ロピナビル・リトナビル,ダルナビルの服用中/ケトコナゾール,イトラコナゾールの服用中
慎重に服用すべき場合……陰茎の構造上欠陥(屈曲,陰茎の線維化,ペイロニー病など)のある人/持続勃起症の素因となり得る疾患(鎌状赤血球性貧血,多発性骨髄腫,白血病など)のある人/他の勃起不全治療薬の服用中/出血性疾患,消化性潰瘍/高齢者(65歳以上)/CYP3A4を阻害する薬剤(マクロライド系抗生物質など)の服用中/α-遮断薬の服用中
[シルデナフィルクエン酸塩のみ]重い腎機能障害/肝機能障害/カルペリチドの服用中/多系統萎縮症(シャイ・ドレーガー症候群など)
[バルデナフィル塩酸塩水和物のみ]中等度の肝機能障害
服用法……@通常,性行為の1時間前に服用します。1日の服用は1回,24時間以上の間隔をあけます。食事とともに服用すると,空腹時に服用した場合に比べて効果の発現時間が遅れることがあります。A本剤は,催淫剤,性欲増進剤ではありません。また,性行為感染症を防ぐ効果はありません。
検査……@[シルデナフィルクエン酸塩]動物実験において,メラニン色素に富む網膜との親和性が高いとの報告があります。長期に服用するときには,眼科的検査を受ける必要があります。A[バルデナフィル塩酸塩水和物]臨床薬理試験で,服用によるQTc延長がみられていることから,心血管系障害・肝機能障害がある人は必要に応じて心電図検査を受ける必要があります。
その他……
・〈危険作業→注意〉,共通事項のみかた参照

 

 

[シルデナフィルクエン酸塩]
すぐに処方医に連絡する副作用……心筋梗塞,失神,頻脈,血管拡張,ほてり,潮紅,動悸,胸痛/緊張亢進,頭痛,昏迷,めまい,錯乱,思考異常,神経炎,神経過敏,神経症,不安,無気力,傾眠,異常感覚,記憶力低下,下肢けいれん,興奮,不眠症/吐きけ,嘔吐,腹痛,下痢,消化不良,胃不快感,便秘,腹部膨満感,口唇乾燥,悪心,胃腸障害,口渇,白舌,嚥下障害,舌苔/勃起の延長,持続勃起,尿路感染症,前立腺疾患,陰茎疼痛,半勃起持続,朝立ちの延長,射精障害/鼻づまり,鼻炎,鼻出血,咽頭炎,気道感染症,副鼻腔炎,呼吸障害,喘息/関節痛,骨痛,背部痛,筋肉痛/発疹,かゆみ,眼瞼のかゆみ,皮膚乾燥,脱毛症,男性型多毛症,発汗/眼痛,結膜炎,視覚障害,彩視症,光視症,眼球充血,霧視,視力低下,網膜出血,網膜静脈閉塞,眼乾燥,屈折障害,突発性難聴,味覚異常,味覚消失,流涙異常,羞明/過敏性反応,感染症,無力症,疼痛,疲労,インフルエンザ症候群,体重増加
検査などでわかる副作用……低血圧,高血圧/不整脈,不完全右脚ブロック/総タンパク減少,アルブミン低下,総ビリルビン・AST・ALT・γ-GTP・LDH・LAP・トリグリセリド・アミラーゼ・リン脂質上昇/ヘモグロビン減少,ヘマトクリット減少・増加,白血球増多症,好酸球増多症,リンパ球増多・減少,赤血球減少・増加症/CK上昇,BUN上昇,尿沈渣赤血球陽性,尿酸上昇,ナトリウム低下,無機リン上昇,尿タンパク・尿糖・ウロビリノーゲン陽性

 

 

 

 

 

[バルデナフィル塩酸塩水和物]
本剤と併用してはいけない薬剤……@硝酸剤およびNO供与剤(亜硝酸誘導体,寝ダコ治療薬)→降圧作用を強め,過度に血圧を下げることがあります。Aリトナビル・インジナビル・アタザナビルなどの抗HIVウイルス薬,イトラコナゾール→本剤の作用を著しく強めます。BクラスTa抗不整脈薬(キニジン硫酸塩水和物,プロカインアミド塩酸塩など),クラスV抗不整脈薬(塩酸アミオダロン,塩酸ソタロールなど)→QTc延長がみられます。
併用すると本剤の血中濃度が高くなる薬剤……エリスロマイシン(マクロライド),ビカルタミド
併用すると本剤の血中濃度が低くなる薬剤……リファンピシン(リファンピシン)
本剤との併用で降圧作用が強まる薬剤……カルペリチド/α-遮断薬(塩酸テラゾシン,塩酸タムスロシンなど)
[医者からもらった薬がわかる本第27版 法研]